ハルバーシュタッドでオペラ鑑賞!“Fra Diavolo”フラ・ディアヴォロ(怪傑ディアヴォロ)
2016年初めてのオペラ鑑賞
今回のオペラは19世紀前半に活躍したフランスの作曲家オベールの作品。イタリア南部の旅館を舞台に、盗賊団の首領フラ・ディアヴォロと間抜けな手下たちがくり広げる喜劇です。 ハルバーシュタッドの劇場ではイタリア南部の旅館ではなく、ドイツの美術館を舞台に置き換えていました。幕が開くと、物語の登場人物らは絵画の中の絵でした。最初本当の絵のように見えて面白かったです。それが深夜になると絵から抜きでて、ストーリーが展開していくという演出。
↓ YouTubeでも観れるようですが、 これはオリジナルの演出のようです。
Auber "Fra Diavolo" -- Deutsche Oper am Rhein 1982
ストーリーフランス革命の末期、ナポレオンのイタリア侵略の後、南方イタリア、ナポリ王国の志士ミケーレ・ペッツァは、時世の非なる王家の為に義軍を起こしたが戦利あらずして敵の重囲に陥った。
ミケーレはこの時、ペッツァ家の農僕フェラーチェの妻が重傷を負っているのを見、その手から赤子を引き取り、この赤子に莫大な養育金を添えてバルトロメオ・パリオッカの酒場に預けた。
以来、何年か経って、今ペッツァによってパリオッカの酒場に預けられた赤子は成長して花の如き乙女グラツィアとなり、若者モナチェルロと恋を語る身であった。
このバルトロメオ・パリオッカは心善からぬ男で、ペッツァから莫大な養育金を受け取った時の約束にはグラツィアを実の娘として養育し、良縁を求めて結婚するはずであったのを顧みず、却ってその養育金を資本として富有な旅宿の主人となり、グラツィアには慈悲で育てた孤児といいきかせ、給金も払わずに下女として酷使していた。
一方、ジョゼフ・ボナパルトの政府のお尋ね者となったミケーレ・ペッツァはカプアの山中にたてこもって弱き者、虐げられた者を保護しつつ、その味方となって不正と不義とに抗し戦っていた。
かくてペッツァの人望、庶民に普く、人呼んでフラ・ディアボロといったが、フランス方はこれを山賊と呼んだ。
その中に、ガエタに本部を置いたフランス軍は、山賊フラ・ディアボロ討伐軍を派遣し、ブールボン王朝の退役士官で今はフランスに追従している住民一同からの怨みの的ドン・ガスパーレ・アルチナーチと協力してフラ・ディアポロ捕縛のためサン・ジェルマノの侯爵エンリーコを派遣した。
フラ・ディアボロは路に要してエンリーコを捕らえ、その信任状を奪い、巧みにエンリーコに変装してアルチナーチを翻弄した挙句、彼を誅伐した。エンリーコは一命を放たれた恩をも思わずフラ・ディアボロを倒すために、折柄増援された大軍を手引きしてその城塞に襲いかかった。城塞は焼け落ちた。が、その焼跡の灰燼からの愛の炎は燃え立つ。浮き世を外に聳え立つ山頂の古寺では厳かな鐘の音と共に、グラツィアとモナチェルロとの結婚の式が挙げられた。その鐘の音はまた義人フラ・ディアボロを祝福する鐘の音でもあった。
調べてみると日本では2007年に新国立劇場の小劇場シリーズ「フラ・ディアボロ」が公演されたようです。
浅草オペラとしての「フラ・ディアボロ」を現在の世の中でやるとこうです…みたいな演出だったようです。
大正~昭和初期い浅草で上演された大衆オペラ。それを「浅草オペラ」というらしいのですが、いわゆるヨーロッパの「オペラ」とはちょっと趣が異なり、芸風が庶民的なのかもしれないですね。
一度観てみたいです。
楽天にその浅草オペラのCDがありました。 フラディアブロの曲が数曲入っています
![]() 浅草オペラ珠玉集 名古屋木実(S)黒田晋也(T)相馬邦子(P)ウィーン・オペレッタ・Ens.タ… |
ドイツの劇場でのチケットの選び方と座席
↓ 今回のチケットGroßes Haus Halberstdt
ハルバーシュタッド大劇場
Samstag 27.02.2016 19:30 Uhr
土曜日 2月27日19時半
Rechts
右側
Reihe 3 Platz 6
3列目の6番
下の座席表をみてください。
ドイツの劇場は右側、左側に分かれています。
rechts 右側
links 左側
↓ Sitzplan 座席表 座席情報補足 ↓
一階席(1階の正面の客席) を Parkett
二階席はBalkon または 1Rang (ヨーロッパは日本でいう2階が1階になります)
この劇場にはありませんが、三階席は 2Rangになります。 受付でチケットを買うときは
大体、Parkett oder Rang?
正面席か2階席?と聞かれると思います。
基本的に空席の画面を見せてくれると思うので、希望の席を指差せば大丈夫です。
売り切れ(ausverkauft)の場合もあるので、ネットで購入、又は予約をした方が確実です!